
もう三が日も過ぎてしまったが、2025年の振り返りをしようと思う。
TL;DR
2025ヤバい
OSS
去年から力を入れてたOSSですが、2025年は飛躍の年になりました。
ccusage
なんといってもccusage。2026年1月6日現在で9,600スターを超え、多くの方に使っていただけるようになった。
ダウンロード数も本当に信じられないほど多くてびっくりである。 わずか2時間で作ったOSSとは思えないほど多くの方に使っていただけて感謝カンゲキ。
(ccusageそのものの説明についてはいろいろな場所で話しているのでここでは割愛)
自分史上一番注目されたプロジェクトであり、OIKON48さんをはじめ新しい出会いもいっぱいあり、本当に楽しかった。
また、LondonのMeetUpに行っても結構ccusage使ってます!って言ってくれる人がいて、本当に嬉しかった。
文字通り人生を変えてくれたプロジェクトになった。
なお、2026年1月現在、Claude Codeには/usageコマンドが実装され、ccusageを使わずとも使用量を把握できるようになった。
そのため今後は基本的にはメンテナンスモードになり、アクティビティは減っていくものだと考えている。
sitemcp
そのほかにもsitemcpが700スターを超えた。
4月当初にMCPが流行り始めたときに、ちょうどドキュメントをLLMに渡す方法を考えていたときにサクッと作った。
こちらも多くの方に使っていただき、本当にありがたい。
自分としてはこの時点でもう700スターだし、自分の中では大成功だったのだが、ccusageが遥か上を行ってしまった。びっくりだー
Github Sponsorship
ありがたいことにccusageのおかげで信じられないほどの多くのスポンサーに恵まれた。
特にtoyokumo様にThanks OSS Awardに選んでいただいたのは、一つの目標でもあったのでとても嬉しかった。
感謝してもしきれない。
2026年に向けて
いろんな人に次回作を早く出せと言われてプレッシャーをかけられているのだが、正直何もできてない。 OSS以外のことにも時間を割いているのが原因である。 自分のOSSではなく、他人のOSSにちょこちょこcontributeするのは続けているので、今後もやっていきたい。
Note
最近のcontributionは pr.ryoppippi.com をご覧ください。
就職/転職
無職時代
2024年のRecapで「Find a new job in London」と書いていたが、無事達成できた。
2025年の1月の前半は日本にいたのだが、この時にはどうにかして頑張ってUKで就職するぞということを言っていた。 これは2024年末の配信のvim-jpラジオでも話した通りである。
この時もいろんなところに面接を出たり、Londonまでちょこちょこ行ったりなどして、面接をするもあまりいい手応えはなかった。 (日本からLondonに飛んで一泊してそのまま面接してLeedsに帰るとか、バスでLondon-Leesdsを往復したりとか、いろいろ大変だった)
2月は紹介してもらった日本の会社で業務委託としてリモートで働かせていただいた。本当にありがたかった。
この時の大変だった就職活動については、こちらのブログに書いてある。
Wrtnlabs
2025年3月から6月までは韓国のスタートアップであるWRTNLABSでOSS Developerとして働いた。 2024年の無職時代にtypiaに大きなcontributionをしたことがきっかけで、作者であるSAMCHONに声をかけてもらい、働くことになった。
OSSを仕事にできたことはとてもよかったし、Function Callingの精度向上、そして続くMCPブームへと繋がる技術的な基盤を学べたのはとてもよかった。 実は韓国に移住する話もあったのが、3月中はビザの関係でUKから出られず、そうこうしてるうちにリクルータ経由でUKの別の会社からオファーが来たので、結局長くいることはなかったが、いい経験にはなったと思う。
StackOne
2025年6月からはLondonのStackOneでAIエンジニアとして働いている。
詳しくは前のブログに書いてある通りである。
AIエンジニアとして現在在籍して半年なのだが、色々面白いことをさせてもらっている。
- disco.dev の立ち上げ、開発(MCP registry as a Service)
- stackone ai sdk のメンテ、大幅なリファクタリング
- coverageが70%から97%まで上がった
- 大幅なパフォーマンス改善
- コア製品へのAI機能の実装
- chat interface
- mcp endpoint
- Tool Callingに関する研究/ベンチマーク評価
- 社内向けAgent活用の推進
StackOneはとてもいい会社で、とても楽しい。 9月には1週間AirBnBを借りてエンジニアたちで朝から晩まで開発をする合宿みたいなことをやったりした。 また、定期的にoffsiteもあり、みんなでワイワイできるのも楽しい。 初めてUKで働く会社だったので不安もあったが、今のところみんな優しく本当に働きやすい。
また業務内容も自分に合っていた。自分がTwitterなどで解像度高くAIの技術に関して自分が発信できているのは、業務内容が密接に関わっているからというのもある。

Stackoneは最近までビザスポンサーをする資格を持っていなかったので、基本的にはUKに長く住んでいる人しか在籍していない(一部Portugalから働いている人はいるが)。 そのため自分のような非ネイティブの英語話者が少ないのが大変ではあるが、そのおかげもあって働き始めた時よりは大幅にEnglish Speaking Skillが上がったと思う。 リモートワークではあるものの、朝礼に始まって毎日数時間は英語を喋っているので、それはそれは大いに鍛えられるわけである。
本当に初めてのUK就職として、StackOneを選んでよかったと思う。
おまけ
おまけ
Bun
5月末ごろにStackOneからオファーをもらったのだが、入社する前の1ヶ月の間にClaude Codeを初めて試し、ccusageをリリースし、すべてが変わってしまった。 ccusageができてからというものの、自分が世間に見つかってしまい、それまであんなに就活に苦労していたのが嘘のようにいくつかいろんな企業からお声掛けをいただけるようになった。本当にccusageは偉大。
本当にいろんなスタートアップから国を問わず声をかけていただいたが、StackOneを上回るものがところなかったので、面接などに完全にコミットすることはそこまでなかった。 ただ一つの会社を除いて。
ある日いきなりBunのリクルーターからLinkedinのDMで連絡をもらって、すぐにCEOのJarredと話すことになった。 ご存知の通り、自分はBunが大好きだったのだが、いきなりSFにいる会社が俺に声をかけてくるなんて絶対にスパムだったと思っていた。 しかし実際に本人が出てきて驚いた。
とりあえずオフィスに行くように言われたので、7月の頭にBunのオフィスに行った。オフィスに行くと滞在最終日のSOSUKESUZUKIが居て本当に驚いた。 (ホテルからオフィスに向かう途中にリクルーターから他の日本人が来てると言われた。絶対sosukesuzukiだと思ったがやっぱりそうだった) 彼はオファーをもらい、そのままBunに入社することになった。本当におめでたい。
彼が日本に帰国する日の朝、ホテルで一緒に朝食を食べながらいろいろお話をしたのはとても懐かしい。あの時間は本当に楽しかった。
NDAもないし公開されていたポジションではあるし、もう時効だと思うので書いてしまうが、当時はBunは収益化を模索していた。特にJarredはAIを使った収益化に強い関心を持っていた。そのため僕が呼ばれたワケだった。
got claude code max subscriptions for all the engineers at bun after looking at my usage
その後数日オフィスに滞在し、いろいろ機能開発をしたりディスカッションしていたものの、最終的には微妙にミスマッチだなということで、お話がなくなった。 当時はとても悔しかったし友人たちにも大いに泣き言を言っていたのだが、今になってみればそういうこともあるだろうと思う。
Bunで働いている多くの友人たちができ、今でも交流があるのはとても嬉しいことである。 何より憧れだったBunのオフィスに行けたのは本当に嬉しかった。

Honoured to have met some of the open source/web heroes last night in Tokyo🗼❤️
そして話はここで終わらない。
10月ごろに、自分が呼ばれたAI Product Engineerのポジションがcloseされたことを耳にした。
とはいえ、収益化は長期的には必要だろうし、どういう風の吹き回しなんだろうと当時は思っていた。
しかしそれもつかの間、12月にBunはAnthropicに買収され、収益化を自分たちで目指す必要はなくなったのだ(なんでよりによってAnthropicなんだよぉぉぉぉ、とnewsを見た時には思った)。
もし自分がBunに入社していたら、間接的にccusageもAnthropicの一部になっていた可能性もあるわけで、そう考えると面白いなと思う。
今は完全に笑い話になっているが、2025年で思い出深かった事柄の一つなので、ここで供養させてもらう。

生活
UK就職のタイミングとccusageのリリースのタイミングがほぼかぶっていたため、9月までは仕事と開発の両立が本当に大変だった。
特に8月や9月は朝9時に起きて仕事をこなし、夕方の18時頃から朝の3時までccusageをメンテするという、かなりの生活崩壊サイクルを送っていたのだが、それもまたいい思い出になるだろう。
また(妻におんぶにだっこではあったものの)、今年は引っ越しも2回したのでとても大変だった。 とはいえLondonに30分ほどで行ける場所に引っ越せたのはとてもよかった(交通費はびっくりするほど高いのだが…)。 これでもっとLondonに行く頻度が増えそうである。
妻も自分もUKで就職を果たしたので、2026年はもう少し落ち着いた生活を送りたいと思う。
TwitterのFollowerも1,200人ほどだったのがもうすぐ5,000人に届きそうで、多くの方にryoppippiが見つかってしまった…。
発表
今年はオンラインでの登壇を1回、10月から11月に日本滞在のタイミングでリアルでの登壇を5回した。
また、YouTubeにいくつか出させてもらった。 ちやほやしていただいて本当にありがたい。
詳しくは日本滞在時のブログを参照してほしい。
(サポートしていただいたTOMOYAさんいつもありがとうございます)
最近出演したものは Youtube の再生リストにまとめてあるので、是非ともご覧ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLWGCczNC6JbWsgyb0q5McgpdcAWnLxeii
動画内でも公言しているのだが、元々TECH WORLDのヘビーリスナーだったので、このタイミングで出演できたのは本当に嬉しかった。 2026年もいっぱい出たい。
その他
Coding (Claude Code + Aqua Voice)
5月末にClaude Codeを使い始めてから全てが変わってしまった。 本当にパラダイムシフトというのはこういうことを言うのだなと実感した1年だった。
1月はCopilotとNeovimでコードを頑張って書いていたのだが、Claude Codeを使い始めてからはほとんどをClaude Codeが書き、それを元にNeovimで微調整するスタイルに変わった。
特にccusageの開発はほとんどClaude Codeに任せていたと言っても過言ではない。
2026年1月現在、Codingをするときは基本的にClaude Code + Aqua Voice の組み合わせでやっている。 思ったよりも早い未来が来て本当にびっくりした。
そして Figma MCP + Claude Code の組み合わせに代表されるように、frontendのmarkup開発も大幅にスピードアップしている。 2026年はどうなってしまうんだろうか。
ちょっと興味深いのは、 Claude Codeがきっかけで、 世間がTUIに対して興味を持ってくれたこと。なので、この数年間、 Neovimを中心にターミナルでやってきた自分のセットアップが、 めちゃくちゃ生きるターンになってきたのはとても面白いと思う。
Nix
2025年11月終わりにdotfilesをNix化した。 某VIM-JPで散々言われていた「nixやっていないのはryoppippiだけ」というミームに終止符を打つことができた。
その後自分のメンテしているOSSでも順次Nix/Flakesを導入している。 プロジェクトに必要な依存関係がディレクトリに入るとすぐに有効化される体験はものすごく便利なものであり、なおかつビルドも安定しているので本当に素晴らしい。今年移行して大満足だったものの一つである。
(TECH WORLDのベストバイ動画でNix紹介すればよかったw)
Switch2
10月に日本にいるタイミングでSwitch2を購入した。 これが本当に最高である。
やってるゲームは結局スマブラなので、ソフト自体に新しいものはないのだが、処理能力が上がった結果、本当にサクサク動く。 ソフトの起動時間や待たされる時間などが体感半分以下になったので本当にストレスがなくなった。 また、LANポートがドックに内蔵されたことにより、スリープから復帰した後のネットへの再接続が比べ物にならないほど早くなった。
並行して最近はエアライダーをやっているのだが、本当に楽しい。
iPhone Air
iPhone Airも購入した。 iPhone 13からの乗り換えだった(14が出た年にあえて買った13)。
iPhone Airは軽くて薄くて本当に最高である。 デザインも素晴らしいし、本当に軽いし、もうそれだけで大変満足である。
望遠のカメラがついてないことが一番の不満であるが、それ以外は基本的に欠点という欠点を見つけられない。
薄い、軽い、dynamic islandがある!
iPhone XSもデザインがお気に入りだったが、個人的にはそれに匹敵するほどのお気に入りである。
2026年に向けて
2025年は本当に激動の年であった。 2026年もこの勢いを殺さずにさらに飛躍の年にしたいと思う。 すでにいくつか仕込みはしているので、続報をお待ちください!
またもっとYoutubeに出ていきたいなと思っている。機材を少しBlack Fridayで買ったので、始められるといいなと思いつつ、ここら辺は完全に時間の問題である。
(OSSの次回作マジでどうしようかなぁ…)
次のOSSのアイデアが今ないんだよね。今年前半にドメインまで取って温めてたアイデアが複数あるのだが、形にしようとしている間に割と陳腐化してしまった(それこそsitemcpもすでに陳腐化していると思う)ので、もう一度ゼロベースで考え直す必要がある。
移り変わりが早すぎる。
2026年もおもしろコンテンツとしてのryoppippiに是非ともご期待ください。
P.S.
そういえば2025年中に仕込んでいた事柄のうち、一つはすでに公になりました。
それがSoftware Design 2026年2月号での執筆です。
「Vibe Coding完全攻略」特集の第3章を担当させていただきました。 初めて商業誌での執筆をさせていただき、とても光栄です。
是非とも書店でお買い求めください!!